インターン日記10日目(野尻)
ロケハンのために熱海へ行ってまいりました。学生を卒業した後の3ヵ月間は熱海の温泉旅館でフロントのスタッフをしていたため、熱海は懐かしく感じる町の一つです。野尻です。
熱海の街は海に面しており、温泉が流れて海と混ざり海水が温まるところから地名が由来です。
熱海の話はさておき、今回は録音のロケハンということで同行させて頂きました。山の中でキャンプを張って一日がかりで録音をすることになるのだそうです。山道を今回歩いて山の上で試しに録音をすることになっておりましたが、天気は雨でした。
録音中は音を立ててはいけないので、身動きをとることが出来ませんが、耳をすませると、雨の音や、鳥の鳴き声、風の音がとても心地よい感じがしました。たまには自然を感じるのも悪くないものです。
使用していた機材で、初めてバイノーラル・マイクを目にしました。これは、人間の耳を模したマイクで、カラオケでよく使うダイナミックマイクとは全く見た目が異なります。耳たぶまで再現してあり、左右の耳(マイク)を繋ぐ部分の間隔も人間の頭部程になっていて、見た目はとてもシュールでした。
調べた所によれば、その他にも小型のマイクを人間の両耳に差し込んで録音をするという方法もあるそうですが、こちらは心拍の音や、ほんのわずかな動きも音としてマイクが拾ってしまうため難点もあるそうです。
人間の耳の形は、耳たぶで音を集めて、外耳を通って鼓膜に伝わり、中耳をはさんで内耳へと音を伝えています。中耳という器官は粘膜を出したり空気圧の調整を行い、隣接する骨で伝わった音を増幅させて、内耳は聴覚や平衡感覚を保つ働きをしているようです。
バイノーラル方式で録音されたヘッドホンを装着して聞くと、実際にその場にいるかのような感覚を味わうことが出来るのだそうです。遠近感や左右前後の間隔がヘッドホンから出る音で感じられるというのは、少し不思議な感じもしそうですね。
ステレオ、モノラルはテレビの機能設定などにも登場する音の録音・再生の方式ですが、バイノーラル、バイフォニック、モノフォニックなど録音機材や、再生の方法によってその呼び方も異なるということを知りました。
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