Marketo “The Marketing Nation Summit 2015” 初日(2015年4月14日)ざっくりレポート
7000人を超えるエントリーがあったMarketo最大のイベント「The Marketing Nation Summit」が本日サンフランシスコで開催されました。創業者でCEOのPhil Fernandezさんの話の中で、Marketoは4000社を超える企業に採用され、世界43ヶ国で利用されているとの事でした。
最も驚いたのは「マーケティングオートメーション」という言葉を一言も言わなかったこと。前日に開催されていたMarketoパートナーサミットでも「マーケティングオートメーション」という言葉は出ませんでした。それに相当するMarketoを表す言葉は「エンゲージメント マーケティング プラットフォーム」(詳細後述)でした。マーケティングオートメーション先進国のアメリカでは、既に次のステージに進んでいるんだなと感じました。
一昔前までの相手を限定せずにお金持ちの会社がテレビやラジオや新聞などの限られたメディアで打っていたのが「マス広告」、そこからインターネットの登場によりメールマガジンや検索連動広告・ディスプレイ広告・ランディングページなどの組み合わせで現在取り組まれているのが「キャンペーンマーケティング(プログラム)」でした。現在では様々な企業がキャンペーンマーケティングに取り組んでいる事で、日本においても私たちが日常見聞きして消費する情報量は提供される情報量の124分の1という状況(総務省情報流通センサス)に陥っています。そうなると多くの企業は頑張って投資しても殆どが効果を出せていない状況になってしまいます。
その状況に対してMarketoが提唱するのが「エンゲージメントマーケティング」です。
消費者にメッセージを送り続ける(広告表示やメールなど)事ではなく、消費者の行動履歴や興味度合いに耳を傾けて(分析して)、1対1の対話を始め「正しい人(自社に興味を持ち始めた人)に、正しいタイミング(実際に情報収集を始めた時)で、正しいコンテンツ(興味を持っている製品やオプションなどの情報)を送り届ける」それがエンゲージメントマーケティングと解釈しました。しかもエンゲージメントマーケティングでは、一過性のキャンペーンと異なり、企業と消費者の長い時間をかけた繋がり「ライフタイムバリューの最大化」を狙えると考えられます。
例に出されたのが、旅行商品。見に来た人の年齢や時期に応じて、若い人には卒業旅行、中年層には家族旅行、熟年層にはリッチな旅行など訴求内容を変えたWeb表示やメール送信が自動的にできます。
そしてもちろんコミュニケーション手段も多様化しているので、相手に合わせた都合の良い方法でMarketoからコミュニケーションを促していきます。
企業内のマーケティング施策も当然1つでは無く、それぞれのターゲットと目的によってプロセスもバラバラであり、その多様な組み合わせを1つのプラットフォームでマネジメントできるのは魅力的です。
カスタマージャーニーに対しても、問題提起をしていました。
消費者はマーケターが想定するルートを綺麗になぞってくれるのか?少しでもズレたらカスタマージャーニーから外れてしまう。
それよりも、消費者の興味や行動をスコアリング(評価集計)していき、消費者が行動を起こした瞬間にMarketoが逃さずに編み目の様に張られたスマートリストなどで、適切なタイミングで適切なコンテンツを届けた方が、多様化する消費者の心を掴むことができると感じました。(ここの部分は説明が難しいのですが、ざっくりレポートという事でカンベンしてくださいませ)
上記のカスタマージャーニーのような1つのパターンでは解決できない現状の例え話として、Google自動運転を上げていました。一般道路の走行は複雑性を極めます。しかし、Google自動運転は目的地を決めたらセンサー・レーザー・レーダーを駆使して、安全に搭乗者を目的地に連れて行きます。Marketoもマーケティングのゴールの設定が済んだ後は、様々なセンサーやコンテンツを駆使して自動的に顧客を購買というゴールに連れて行くと説明していました。(たぶん)
今日は下記の5つの製品を発表していましたが、詳細は明日に教えてくれるようなので今日はこの辺で。
・モバイル向けの通知機能「Marketo Mobile Engagement」
・アドネットワークとの連携機能「Ad Bridge」
・Salesforce1のモバイルアプリにMarketoのセールスインサイトが対応になった
・マルケトのマーケティング活動をモバイルで利用できる「Marketo Moment」
・組織内のマーケティング活動を俯瞰できる「Calendar HD」
午前中にスペシャルゲストで登場したJohn Legendは最高でした。速攻でiTunesでアルバムを買ってしまいました。やっぱり心を動かされると購買行動が生まれるんですね。(実感)
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