生成AI導入支援の選び方|中小企業がAIを業務に活かすための実践ガイド
はじめに:「AI導入したいけど、何から始めれば…」という悩み
「業務効率化のためにAIを入れたいけれど、高額なコンサルタントは雇えない」 「ChatGPTを契約してみたものの、結局誰も使っていない」 「AIを使ってみたいが、うちの会社に合うのかわからない」
私たちマーキュリープロジェクトオフィスには、多くの中小企業様からこのようなご相談が寄せられます。
AI技術の進化は目覚ましく、生成AI(ChatGPT、Claude、Geminiなど)は、ほんの数年前には想像もできなかったことを実現しています。文章を書く、翻訳する、アイデアを出す、コードを書く、画像を生成する。これらが誰でも使える時代になりました。
しかし、「技術があること」と「現場で使えること」は別の話です。
実は、AI導入で最も重要なのは「最新のAI技術を使うこと」ではありません。「どのように業務に組み込み、定着させるか」という導入プロセスの方がはるかに重要です。
本記事では、Web制作からデジタルマーケティング、そしてシステム開発までワンストップで支援してきた私たちの知見をもとに、中小企業が失敗しないための「生成AI導入の5つのステップ」と「パートナー選びの基準」を解説します。
第1章:なぜ今、中小企業にこそ生成AIが必要なのか
人手不足という切実な課題
中小企業が直面する最大の課題の一つが「人手不足」です。
2025年現在、75%超の企業人事が「人手不足」を感じており、従業員数100名以上400名未満の企業では86.0%が人手不足を実感しています。さらに、2025年1-9月の「人手不足」倒産は過去最多を記録しました。
少人数で多くの業務をこなさなければならない中小企業では、一人ひとりの業務範囲が広くなりがちです。営業担当が顧客対応もマーケティングも兼務する、総務担当が経理も人事も担当する、といった状況は珍しくありません。
このような環境で生成AIが力を発揮します。AIは疲れを知らず、24時間働き続けることができます。定型的な作業を任せることで、人間は「人間にしかできない仕事」に集中できるようになるのです。
大企業との差を埋める「武器」としてのAI
かつて、最先端のITツールは大企業だけのものでした。導入コストが高く、専門のIT部門がなければ運用できなかったからです。
しかし、生成AIの登場により、状況は一変しました。ChatGPTなどの汎用AIツールは月額数千円から個人で試すことができ、企業向けの本格的なAI導入支援サービスも月額1万円から10万円程度から始められるようになっています。
中小企業の強みは「機動力」です。大企業のような複雑な意思決定プロセスがない分、新しいツールの導入を素早く決断し、すぐに試すことができます。この機動力とAIを組み合わせれば、大企業に負けない競争力を手に入れることも可能です。
中小企業のAI導入率の現実と可能性
ここで、中小企業のAI導入状況を正直にお伝えしておきます。
2025年現在、中小企業のAI導入率は5%から15%程度と、決して高くありません。特に従業員10人未満の企業では10%以下に留まっており、大企業との導入格差は15倍以上あるとも言われています。
しかし、重要なのは「導入した企業の90%以上が効果を実感している」という事実です。「導入したが無駄だった」という企業は極めて少数で、むしろ「もっと早く導入すればよかった」という声が多いのが実情です。
生成AI市場は急速に拡大しており、2024年の国内市場規模は初めて1,000億円を突破しました。2023年から2028年の年間平均成長率は84.4%と予測され、2028年には8,028億円に達する見込みです。
つまり、今はまだ「早期導入者」として競争優位性を築けるタイミングです。多くの競合他社がまだ導入していない今こそ、一歩先んじるチャンスなのです。
ただし、「導入すればうまくいく」わけではない
ここで注意が必要です。AIツールを契約しただけで業務が改善するわけではありません。
よくある失敗パターンを挙げてみましょう。
失敗パターン1:全社一斉導入で誰も使わなくなる 経営者が「これからはAIだ!」と号令をかけ、全社一斉にツールを導入。しかし、具体的な使い方の指導がないまま「各自で活用してください」と丸投げ。結果、誰も使い方がわからず、そのまま忘れ去られる。
失敗パターン2:汎用AIで期待外れの回答しか得られない ChatGPTを契約したものの、自社の商品や社内ルールについて質問すると、全く見当違いの回答が返ってくる。「AIは使えない」という評価になり、活用が進まない。
失敗パターン3:「もっともらしい嘘」に振り回される AIが自信満々に回答した内容を信じて業務を進めたところ、実は全くの誤情報だった。これはAI特有の「ハルシネーション(幻覚)」と呼ばれる現象で、AIは存在しない情報をあたかも事実のように語ることがあります。
これらの失敗を避けるためには、正しい導入プロセスを踏む必要があります。
第2章:失敗しない!生成AI導入の5つのステップ
中小企業がAIを導入する際は、「小さく始めて、確実に成果を出す」のが鉄則です。以下の5つのステップを順番に進めることで、失敗のリスクを最小限に抑えながら、着実に成果を積み上げることができます。
Step 1:業務の棚卸しと「AI適性」の判定
まずは、社内の業務を洗い出すところから始めましょう。すべての業務をAIに任せることはできません。AIには得意なことと苦手なことがあります。
AIが得意なこと
- 文章作成(メール文面、報告書、ブログ記事など)
- 文章の要約・翻訳
- アイデア出し・ブレインストーミング
- 定型的な質問への回答
- 過去データからの情報検索
- データの整理・分析
AIが苦手なこと
- 責任を伴う最終判断(契約、人事、法的判断など)
- 感情への共感(クレーム対応での謝罪など)
- 最新の物理的な事実確認(在庫数、予約状況など)
- 創造的な価値判断(ブランドの方向性など)
業務を洗い出したら、それぞれの業務について「AIに任せられるか」「部分的に任せられるか」「人間がやるべきか」を判定します。
ポイント:「時間がかかっている単純作業」ではなく、「AIに任せれば品質が上がる、またはゼロになくせる作業」を探すのがコツです。
Step 2:スモールスタート(特定部署・特定業務での試験運用)
全社一斉導入は失敗の元です。まずは特定の部署や、特定の担当者1名から始めましょう。
スモールスタートの例
- Web担当者がブログ記事の構成案作成に使う
- 総務担当者が社内規定の検索に使う
- 営業担当者が提案書のたたき台作成に使う
- カスタマーサポート担当者がFAQ回答の下書きに使う
小さく始めることで、以下のメリットがあります。
- 失敗してもダメージが小さい
- 成功事例を作りやすい
- 現場の声を聞きながら改善できる
- 「うちの会社でも使える」という実感を社内に広められる
成功事例ができれば、それを他部署に横展開していくことで、自然とAI活用が広がっていきます。
Step 3:自社データの整備(ここが最重要!)
汎用的なChatGPTは、あなたの会社の「商品知識」や「社内ルール」を知りません。一般的な知識に基づいた回答はできますが、「御社の〇〇という商品の価格は?」「うちの会社の有給休暇の申請方法は?」といった質問には答えられません。
AIを実務で使うには、自社固有のデータをAIに読み込ませる準備が必要です。
整備すべきデータの例
- よくある質問(FAQ)リスト
- 製品・サービスのカタログやマニュアル
- 社内規定・マニュアル
- 過去の問い合わせ履歴
- 営業トークスクリプト
- 技術仕様書
これらのデータを整理し、AIが読み取れる形式(テキスト、PDF、CSVなど)に変換しておくことが重要です。
実は、このデータ整備の過程自体が、業務改善のきっかけになります。「うちの会社、FAQがそもそもなかった」「マニュアルが古いまま更新されていなかった」といった気づきが生まれ、AI導入以前に業務が改善されることもあります。
Step 4:ツールの選定とRAGの活用
ここで重要になるのが「RAG(検索拡張生成)」という技術です。
RAG(Retrieval Augmented Generation)とは、「AIに自社のマニュアルやデータを参照させ、その内容に基づいて回答させる」仕組みです。外部データを検索し、情報を抽出し、LLM(大規模言語モデル)が回答を生成するという流れで機能します。
通常のAI(ChatGPTなど)の場合 AIは、学習済みの一般知識に基づいて回答します。あなたの会社の固有情報は知らないため、質問によっては的外れな回答や、存在しない情報を「でっち上げて」しまうことがあります(ハルシネーション)。
RAGを活用したAIの場合 質問が来ると、まず自社のデータベースから関連情報を検索し、その情報を参考にしてAIが回答を生成します。これにより、自社の正確な情報に基づいた回答が可能になり、ハルシネーションのリスクを低減できます。
ただし、RAGだけでハルシネーションを完全に防ぐことはできません。より確実な対策としては、以下の方法を組み合わせることが重要です。
- プロンプトの明確化(「不明な場合は『わかりません』と回答する」などのルール設定)
- 最新・高性能モデルの活用
- 人間による監視とフィードバックループ
中小企業がAIを業務に活用する場合、このRAG技術への対応は必須条件といえます。
主要な生成AIの特徴
現在、企業で活用される主要な生成AIには、それぞれ特徴があります。
- ChatGPT:バランス型で、創造的で自然な文章生成に強み
- Claude:安全性と倫理的配慮、長文読解に強み
- Gemini:Google製品との連携、大量データ処理に強み
どのAIを選ぶかは、用途や既存のシステム環境によって異なります。
Step 5:効果測定と横展開
導入したAIが本当に効果を発揮しているか、数値で確認することが重要です。
測定すべき指標の例
- 作業時間の削減量(○時間/週 → △時間/週)
- 対応件数の変化(AIが自動対応した件数)
- 対応品質(顧客満足度、クレーム率など)
- コスト削減効果
実際の導入企業の効果データを参考にすると、以下のような結果が報告されています。
- AIチャットボットの回答解決率:平均60%から80%
- 対応時間を50%以上短縮した企業も
- 業務工数30%から49%削減が最多(導入企業の33.5%)
- 顧客満足度「向上した」が63.9%
ROI(投資対効果)の計算例
基本的なROI計算式は次の通りです。
ROI(%) = (年間削減効果額 – 年間投資額) ÷ 年間投資額 × 100
具体例を示します。
- 投資額:初期費用30万円 + 月額5万円×12ヶ月 = 90万円/年
- 削減効果:月20時間×時給3,000円×12ヶ月 = 72万円/年
- その他効果:顧客満足度向上による売上増 = 推定50万円/年
- 合計効果:122万円/年
ROI = (122万円 – 90万円) ÷ 90万円 × 100 = 35.6%
このように、初年度から投資額を上回る効果が期待できるケースが多く、2年目以降は初期費用が不要になるため、ROIはさらに向上します。
効果が確認できれば、他部署への横展開を検討します。最初に成功した部署のメンバーが「伝道師」となり、他部署にノウハウを伝えていく形が理想的です。
AI導入時のセキュリティ対策(重要)
AI導入にあたっては、以下のセキュリティ対策が必須です。見落としがちなポイントですので、必ず確認してください。
- 社内利用ガイドラインの策定
- 利用可能なAIツールの指定
- 入力禁止情報の明確化(機密情報、個人情報、顧客データなど)
- 生成物の利用ルール(著作権確認義務など)
- 技術的対策
- AIへの入力データを学習に使用しない設定にする
- データの暗号化・匿名化
- アクセス権限の適切な管理
- 運用体制の整備
- AI利用ログの記録と定期的な監査
- インシデント発生時の対応フロー
- 従業員への定期的な教育・研修
これらの対策を怠ると、情報漏洩や著作権侵害などのリスクが大幅に高まります。必ず導入前に整備してください。
経済産業省が公開している「コンテンツ制作のための生成AI利活用ガイドブック」も参考になります。このガイドブックには、生成AIサービスの選択基準、リーガルチェックのポイント、社内ガイドライン作成の方法など、実務的な情報が詳しく掲載されています。
ダウンロードはこちら
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/contents/aiguidebook.html
第3章:業務別AI活用事例
ここからは、具体的な業務別のAI活用事例をご紹介します。単なる「時短」だけでなく、「売上を作る」「顧客満足度を上げる」ためのAI活用を目指しましょう。
事例1:顧客対応の自動化と品質向上(カスタマーサポート)
課題 少人数のサポート担当者が、電話とメール対応に追われ、本来注力すべき複雑な相談対応の時間が取れない。営業時間外の問い合わせには翌日まで対応できず、見込み客を逃している可能性がある。
AI活用方法 自社のFAQデータを学習させたAIチャットボットをWebサイトとLINEに設置。よくある質問(営業時間、料金、サービス内容など)にはAIが即座に回答し、複雑な相談のみを有人対応に振り分ける。
期待される効果
- よくある質問の60%から80%をAIが即答し、有人対応の負荷を大幅軽減
- 24時間365日の即時レスポンスにより、夜間や休日の見込み客の離脱を防止
- 担当者は複雑な相談や、より付加価値の高い業務に集中できる
事例2:コンテンツ制作の効率化(広報・マーケティング)
課題 Webサイトの更新頻度を上げたいが、記事を書く時間がない。外注すると費用がかさむし、社内の事情に詳しい人が書いたほうが質の高い記事になるとわかっている。
AI活用方法
- キーワード選定:検索ボリュームや競合状況をAIに分析させる
- 構成案作成:タイトルや見出しの案をAIに複数提案させる
- 下書き作成:構成に沿った下書きをAIに作成させ、人間が編集・加筆
- タイトルのA/Bテスト:異なる切り口のタイトル案をAIに出させる
期待される効果
- 記事作成時間を50%以上短縮
- 更新頻度が上がり、SEO順位の向上が期待できる
- 担当者は「AIの出力を監修・編集する」役割に集中できる
事例3:営業支援(提案書・見積書作成)
課題 営業担当者が提案書作成に時間を取られ、顧客訪問の時間が減っている。また、担当者によって提案書の品質にばらつきがある。
AI活用方法
- 過去の成功事例(受注につながった提案書)をAIに学習させる
- 新規案件の概要を入力すると、AIが提案書のたたき台を生成
- 顧客の業界や課題に応じた事例の提案をAIがサポート
期待される効果
- 提案書作成時間の30%から50%短縮
- 品質の均一化(新人でもベテランレベルの提案書が作れる)
- 営業担当者が顧客対応に集中できる
事例4:社内問い合わせ対応(総務・人事)
課題 「有給休暇の申請方法は?」「経費精算のルールは?」など、同じような質問が何度も来る。都度対応していると、本来の業務が進まない。
AI活用方法 社内規定やマニュアルを学習させたAIチャットボットを社内向けに設置。従業員はまずAIに質問し、AIで解決できない場合のみ担当者に連絡する運用にする。
期待される効果
- 定型的な問い合わせの60%から80%を削減
- 従業員は知りたい情報にすぐアクセスできる
- 総務・人事担当者は本来の業務に集中できる
第4章:AI導入支援パートナーを選ぶ3つの基準
生成AIの導入を検討する際、自社だけで進めるのは難しいケースが多いです。パートナー(支援会社)を選ぶ際は、以下の3つの基準をチェックしてください。
基準1:「技術」だけでなく「業務」を理解しているか
AIの知識があっても、現場の業務フローやマーケティングの勘所がわからなければ、使えるシステムは作れません。
「最新のAI技術を使いこなせます」というアピールだけでなく、「御社の業務をこう改善できます」という具体的な提案ができるパートナーを選びましょう。
特に重要なのは、AIを「導入して終わり」にしないこと。現場への定着支援、運用開始後のサポートまで対応できるかどうかを確認してください。
基準2:「自社データ」の活用(RAG)に強いか
「プロンプトエンジニアリング(AIへの指示出しの工夫)」だけでは限界があります。
自社データをセキュアに学習・参照させる技術(RAG)に対応できるかどうかが、実務で使えるAIになるかどうかの分かれ目です。
また、「ハルシネーション(AIが嘘をつく現象)」への対策についても確認しましょう。前述の通り、RAGだけでなく、プロンプト設計の工夫や人間によるチェック体制など、複合的な対策を提案してくれるパートナーが望ましいです。
基準3:スモールスタートを許容してくれるか
初期費用数百万円の大規模開発を提案してくるパートナーは、中小企業には合わない可能性があります。
月額制や低コストで検証を始められるプラン、段階的に機能を拡張できる柔軟性があるかどうかを確認しましょう。中小企業向けAI導入支援サービスの相場は、初期費用0円から50万円程度、月額1万円から10万円程度が一般的です。カスタマイズが必要な場合は数百万円規模になることもあります。
小さく始めて、効果を確認しながら拡大していく。このアプローチを理解し、支援してくれるパートナーを選ぶことが重要です。
パートナー選びの選択肢
AI導入支援パートナーには、いくつかの選択肢があります。
大手ITベンダー・コンサルティング会社
- メリット:大規模プロジェクトの実績、セキュリティ体制、ブランドの信頼性
- デメリット:費用が高額、中小企業向けの小回りが効きにくい
AI専業ベンチャー
- メリット:最新技術への対応力、専門性の高さ
- デメリット:業務理解が浅い場合がある、サポート体制にばらつき
Web制作・マーケティング会社(AI導入支援も行う会社)
- メリット:業務理解に基づく提案、Webサイトとの統合が容易、スモールスタートしやすい
- デメリット:AI専業ではないため、最先端技術への対応は会社による
自社の規模、予算、目的に合ったパートナーを選ぶことが重要です。複数社に相談し、比較検討することをお勧めします。
第5章:マーキュリーのAI導入支援と「Symphony Base」
私たちのAI導入支援アプローチ
私たちマーキュリープロジェクトオフィスは、2002年の創業以来、Web制作からデジタルマーケティング、システム開発までをワンストップで支援してきました。
AI導入支援においても、私たちが大切にしているのは「技術ありき」ではなく「課題解決ありき」のアプローチです。
私たちの支援の特徴
- 業務理解からスタート いきなりAIツールの話をするのではなく、まずは御社の業務を理解することから始めます。どの業務に課題があるのか、どこにAIを適用すれば最大の効果が得られるのかを一緒に考えます。
- スモールスタートを徹底 大規模な開発から始めるのではなく、小さな成功体験を積み重ねるアプローチを取ります。まずは特定の業務で効果を実証し、徐々に適用範囲を広げていきます。
- 定着までサポート ツールを導入して終わりではありません。現場で実際に使われ、成果が出るまでサポートします。運用開始後の改善提案、追加の活用方法の提案なども継続的に行います。
- 業務理解からスタート いきなりAIツールの話をするのではなく、まずは御社の業務を理解することから始めます。どの業務に課題があるのか、どこにAIを適用すれば最大の効果が得られるのかを一緒に考えます。
回答生成エンジン「Symphony Base」
私たちが提供する回答生成エンジン「Symphony Base(シンフォニー・ベース)」は、まさに中小企業のAI導入に特化したソリューションです。
「Symphony Base」の詳細はこちら
https://symphony.sri.fit/
Symphony Baseの3つの特長
- 専門知識ゼロで導入可能 社内にあるFAQデータ、WebサイトのURL、PDFマニュアル、CSVなどをアップロードするだけ。AIがその内容を瞬時に学習し、自社専用の回答エンジンが完成します。
プログラミングの知識は不要です。管理画面から簡単にデータの追加・更新ができるため、IT担当者がいない中小企業でも運用できます。
- 企業が責任を持てる回答を生成(ハルシネーション対策) Symphony Baseは、複数の言語生成AIを組み合わせ、「企業独自の知識からのみ回答する」設定が可能です。
AI特有の「もっともらしい嘘」を回避し、ビジネスで信頼できる回答を提供します。「知らないことは知らないと答える」という設定も可能なため、AIが勝手に情報を「でっち上げる」リスクを抑えられます。さらに、人間による監視体制の構築もサポートしています。
- 1ソース・マルチチャネル対応 一度学習させたAIは、複数のチャネルで利用できます。
- Webサイトのチャットボット
- LINE公式アカウント
- メール問い合わせへの回答支援
- 社内向けSlack連携
- サービスロボットとの連携
顧客との接点を全方位でカバーし、どのチャネルでも一貫した品質の回答を提供できます。
料金について Symphony Baseの料金は、貴社の規模や用途に応じてカスタマイズしています。初期相談・お見積りは無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
実績:キャンプ場での導入事例
Symphony Baseは、長野県内のキャンプ場をはじめ、実際の業務環境で稼働しています。
やすらぎの森オートキャンプ場(長野県信濃町)では、2年間の運用実績があります。また、星の森オートキャンプ場(長野県売木村)や鳥野目河川公園オートキャンプ場(栃木県那須塩原市)などでも導入されています。
キャンプ場の運営では、繁忙期になると問い合わせが急増します。「予約方法は?」「キャンセル料は?」「チェックイン時間は?」など、よくある質問への対応に追われ、スタッフが本来の業務(施設管理、お客様対応など)に集中できない課題がありました。
Symphony Baseを導入することで、繁忙期には毎月3,000件以上の問い合わせに自動対応。スタッフは「AIでは対応できない個別の相談」に集中できるようになり、顧客満足度の向上と業務負荷の軽減を同時に実現しています。
このように、「人手が足りない」「繁忙期の対応が大変」という中小企業・小規模事業者にこそ、Symphony Baseは効果を発揮します。
第6章:AI×マーケティングの統合アプローチ
AIは「効率化」だけのツールではない
ここまで、業務効率化の観点からAI活用を解説してきました。しかし、AIの可能性はそれだけではありません。
私たちが提案したいのは、「AI×マーケティング」の統合アプローチです。AIを単なる「コスト削減ツール」としてではなく、「売上を作るツール」として活用する発想です。
データドリブンマーケティングとAI
マーケティングの本質は「顧客を理解し、適切なタイミングで適切な情報を届けること」です。
AIは、この「顧客理解」の精度を飛躍的に高めることができます。
- Webサイトの訪問履歴から、顧客の関心事を推測
- 過去の問い合わせ内容から、よくある課題を分析
- 購買履歴から、次に提案すべき商品・サービスを予測
こうしたデータ分析をAIに任せ、人間は「その分析結果をもとに何をするか」という戦略立案に集中する。これが、AI時代のマーケティングの姿です。
Web制作×AI×マーケティングのワンストップ支援
私たちマーキュリープロジェクトオフィスの強みは、Web制作、AI導入、マーケティング支援を統合的に提供できることです。
よくある「分業」の問題
- Web制作会社にサイトを作ってもらったが、マーケティングの視点が弱い
- AI導入支援会社にチャットボットを入れてもらったが、Webサイトとの連携がうまくいかない
- マーケティング会社に施策を提案してもらったが、実装は別の会社に依頼する必要がある
こうした分業は、コミュニケーションコストの増大や、責任の所在の曖昧さを招きます。
私たちは、これらをワンストップで対応します。企画段階から「Webサイトでどう見せるか」「AIをどう活用するか」「どうやって売上につなげるか」を統合的に設計し、実装から運用改善まで一貫して支援します。
まとめ:AI導入は「ツール選び」より「パートナー選び」
生成AIは魔法の杖ではありませんが、正しく導入すれば、中小企業の最大の武器である「機動力」を飛躍的に高めることができます。
大切なのは、以下の点です。
- 小さく始めて、確実に成果を出す
全社一斉導入ではなく、特定の業務・特定の担当者から始めましょう。成功体験を積み重ね、徐々に拡大していくアプローチが有効です。 - 自社データを活用する(RAG)
汎用AIでは、自社固有の情報に基づいた回答はできません。自社データを整備し、RAG技術を活用することで、実務で使えるAIになります。 - ハルシネーション対策を怠らない
AIが「もっともらしい嘘」をつくリスクを理解し、RAGだけでなく、プロンプト設計の工夫や人間によるチェック体制など、複合的な対策を講じましょう。ビジネスで使う以上、信頼できる回答が必須です。 - セキュリティ対策を忘れずに
情報漏洩や著作権侵害のリスクを理解し、社内利用ガイドラインの策定、技術的対策、運用体制の整備を行いましょう。 - 業務を理解したパートナーを選ぶ
「最新技術が使えます」だけでなく、「御社の業務をこう改善できます」という具体的な提案ができるパートナーを選びましょう。導入後の定着支援まで対応できるかどうかも重要なポイントです。 - 効果測定とROIを意識する
導入効果を数値で把握し、投資対効果を確認しながら進めることで、経営判断の根拠になります。
- 小さく始めて、確実に成果を出す
活用できる補助金・支援制度
中小企業のAI導入には、以下のような政府支援策を活用できる可能性があります。
IT導入補助金(2026年度から「デジタル化・AI導入補助金」に名称変更予定)
- 補助上限:最大450万円
- 補助率:最大4/5
- 生成AI導入支援が明確に強化される見込みです
ものづくり補助金
- 補助上限:最大4,000万円(条件により異なる)
- 補助率:1/2から2/3
- AI活用による革新的製品・サービス開発に対応
小規模事業者持続化補助金
- 補助上限:最大250万円
- 補助率:原則2/3
- AIによる販路開拓・効率化に活用可能
AI活用融資(日本政策金融公庫)
- 貸付限度額:最大7.2億円
- 利率優遇:最大0.65%
詳細は最寄りの商工会議所や中小企業庁のホームページでご確認ください。申請には専門知識が必要な場合もあるため、必要に応じて補助金申請のサポートを行う専門家への相談もご検討ください。
まずは「どの業務をAIに任せられるか?」のご相談からでも構いません。Web制作・マーケティング・システム開発の知見を統合し、貴社の実情に合わせた「身の丈にあった、しかし先進的な」AI活用をご提案します。
無料相談のご案内
「生成AIを業務に活用したいが、何から始めればいいかわからない」 「ChatGPTを試してみたが、実務では使えていない」 「Symphony Baseの具体的な活用方法を知りたい」
こんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
私たちマーキュリープロジェクトオフィスは、中小企業のAI導入を「技術」と「業務理解」の両面からサポートします。
現状のヒアリングから、最適な導入プランのご提案まで、無料で対応いたします。Symphony Baseのデモもご覧いただけます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。この記事が、貴社のAI活用を考える上での参考になれば幸いです。
※この記事は、信濃ロボティクスイノベーションズ合同会社の開発するマルチAIアシスタント「secondbrain」を利用して執筆しています。
ご興味をお持ち頂けた方は、ぜひ下記のフォームからお問い合わせください!




