【2026年最新】ElevenLabs完全ガイド:AI音声生成の使い方からMake.com連携まで徹底解説
ナレーション制作の「常識」が変わった
「YouTube動画を作りたいけど、自分の声を出すのは恥ずかしい」 「商品紹介動画のナレーションを外注すると、1本数万円もかかる」 「多言語対応のコンテンツを作りたいが、翻訳と吹き替えのコストが膨大になる」
動画コンテンツの重要性が高まる中、「動画制作の内製化」を目指す企業にとって、ナレーションの確保は大きな課題です。
2025年、AI音声生成技術は劇的な進化を遂げました。その最前線にいるのが、ElevenLabs(イレブンラボズ)です。G2評価4.8/5という高評価を獲得し、5,000以上の音声を提供するこのサービスは、プロのナレーターに匹敵する品質の音声を、月額数千円で生成できます(出典:ElevenLabs公式サイト「Japanese Text to Speech」)。
本記事では、ElevenLabsの基本から、2025年6月にリリースされた最新のv3モデルの革新性、Make.com(旧Integromat)との連携による自動化まで、詳しく解説します。また、Google Cloud TTSやSpeechGen.ioとの比較を通じて、どのサービスを選ぶべきかの判断基準も提示します。
第1章:ElevenLabsとは何か
業界をリードするAI音声生成プラットフォーム
ElevenLabsは、2022年にポーランドで設立されたAI音声生成のスタートアップです。創業者はGoogle、Palantirなどの出身者で、最先端の深層学習技術を活用した音声合成サービスを提供しています(出典:SELECK「ElevenLabs解説」 、ウォーカーズ「ElevenLabsとは」 )。
ElevenLabsの特徴
- 5,000以上の音声から選択可能
- 70言語以上に対応(v3モデル)
- 感情表現(感情タグ)のコントロールが可能
- ボイスクローニング(声のコピー)機能
- API経由でのシステム統合に対応
従来のTTS(Text-to-Speech)サービスと比較して、ElevenLabsの音声は「機械っぽさ」が極めて少なく、人間のナレーターと聞き分けるのが困難なレベルに達しています。
2025年6月リリースの「v3モデル」の革新性
2025年6月、ElevenLabsは最新の「v3モデル」をリリースしました。このアップデートにより、以下の点が大幅に改善されています(出典:note「ElevenLabs v3モデル解説」)。
言語対応の拡大
- 対応言語が33言語から70言語以上に拡大
- 日本語の品質が大幅に向上
日本語品質の改善
- イントネーションの自然さが向上
- 漢字の読み方の精度が改善
- 長文でも安定した音声生成
感情表現の向上
- より細かい感情のコントロールが可能に
- 「明るい」「悲しい」「落ち着いた」など、多様な表現に対応
ベンチマーク比較では、自然さ89.0、聞き取りやすさ89.7という高いスコアを記録しています(出典:ABEJA Tech Blog「OpenAI Any-to-Any TTS比較」2025年5月)。
処理速度
ElevenLabsの処理速度は非常に高速で、5分の音声を30秒から1分程度で生成できます(出典:buzzconne.jp「ElevenLabs AI音声生成ガイド」)。これにより、大量のコンテンツを短時間で制作することが可能です。
第2章:ElevenLabsの主要機能
Text-to-Speech(テキスト読み上げ)
ElevenLabsの中核機能です。テキストを入力すると、選択した声で音声ファイル(MP3、WAVなど)を生成します。
基本的な使い方
- ElevenLabsにログイン
- 「Speech Synthesis」を選択
- 音声を選択(プリセットまたはカスタム)
- テキストを入力
- 「Generate」をクリック
- 生成された音声をダウンロード
(出典:500mails.com「ElevenLabsの使い方」 、ai-gaido.com「ElevenLabsの使い方」 )
感情タグ(Emotion Controls)
v3モデルで強化された機能です。テキストに感情を表現するタグを追加することで、音声の表情をコントロールできます(出典:fragments.co.jp「ElevenLabs感情表現」 )。
利用可能な感情タグの例
- 「明るく、元気に」
- 「落ち着いて、穏やかに」
- 「悲しげに」
- 「ドラマチックに」
この機能により、単調な読み上げではなく、コンテンツに合わせた感情表現が可能になります。
Voice Cloning(ボイスクローニング)
自分の声や他者の声(許諾がある場合)をAIに学習させ、その声で音声を生成する機能です。
Instant Voice Cloning 数分の音声サンプルで、声を複製できます。品質は中程度ですが、手軽に利用可能です。
Professional Voice Cloning より長い音声サンプル(数十分以上)を使用し、高精度な声の複製が可能です。企業の公式ナレーターの声を複製するなど、ブランディング用途に適しています。
(出典:Zenn「音声クローニング比較」 、miralab.co.jp「ElevenLabs解説」 )
重要な注意点 ボイスクローニングは、本人の明確な同意がある場合のみ使用が許可されています。他人の声を無断で複製することは、利用規約違反となり、法的リスクも伴います。
Voice Library(ボイスライブラリ)
ElevenLabsは5,000以上の音声を提供しており、ユーザーは目的に合った声を選択できます(出典:ElevenLabs公式「Voice Library」)。
音声のカテゴリ
- 性別(男性、女性、中性)
- 年齢層(若い、中年、年配)
- 言語・アクセント
- トーン(明るい、落ち着いた、ドラマチックなど)
また、ユーザーが作成したカスタム音声を共有するコミュニティも存在し、多様な選択肢が提供されています。
第3章:料金体系
ElevenLabsは、個人向けからエンタープライズ向けまで、複数の料金プランを提供しています(出典:ai-gaido.com「ElevenLabs料金ガイド」 、design-offset.com「ElevenLabsプランと価格」 、shinjidainotobira.com「ElevenLabs価格」 )。
料金プラン一覧(2025年12月時点)
プラン | 月額 | 文字数/月 | 主な機能 |
Free | 無料 | 10,000文字 | 基本TTS、プリセット音声 |
Starter | $5(約750円) | 30,000文字 | Instant Voice Cloning |
Creator | $22(約3,300円)※初月$11 | 100,000文字 | プロ向け機能、商用利用可 |
Pro | $99(約14,900円) | 500,000文字 | API優先アクセス、高度な機能 |
Scale | $330(約49,500円) | 2,000,000文字 | 大規模利用、専用サポート |
Enterprise | カスタム | 無制限 | フルカスタマイズ、SLA保証 |
※日本円換算は2026年1月時点の概算レート(1ドル=150円前後)に基づきます。決済のタイミングにより変動する可能性がありますので、最新の為替レートをご確認ください。
ビジネス利用の目安
月100,000文字(Creatorプラン)でできること
- 5分の動画ナレーション:約20本
- ブログ記事の音声版(1,500文字/本):約66本
- 商品紹介動画(30秒/本):約100本
プロのナレーターに依頼すると1本数万円かかるところ、月額約3,300円で同等以上の品質が得られます。これは動画制作コストを劇的に削減できる可能性を示しています。
第4章:Make.comとの連携
なぜMake.comと連携するのか
Make.com(旧Integromat)は、ノーコードで業務自動化ワークフローを構築できるプラットフォームです。ElevenLabsとMake.comを連携することで、以下のような自動化が実現できます。
- ブログ記事を公開すると自動で音声版を生成
- Google Sheetsに入力したテキストを一括で音声化
- 注文確認メールを音声で自動生成
連携方法1:ネイティブモジュール
Make.comにはElevenLabsのネイティブモジュールが用意されており、簡単に連携できます(出典:Make.com「ElevenLabs Integration」 、Make.com Apps「ElevenLabs」 )。
設定手順
- Make.comでシナリオを作成
- 「ElevenLabs」モジュールを追加
- ElevenLabsのAPIキーを入力して認証
- 使用するアクションを選択(例:Generate Speech)
- テキストと音声設定を指定
- 出力先(Google Drive、Dropboxなど)を設定
利用可能なアクション
- Generate Speech(音声生成)
- Get Voices(音声一覧取得)
- Get History(生成履歴取得)
連携方法2:HTTP APIモジュール
より高度なカスタマイズが必要な場合は、HTTP APIモジュールを使用してElevenLabsのAPIを直接呼び出すことも可能です(出典:Reddit「Make.com API Call」 )。
ネイティブモジュールとHTTP APIの使い分け
ネイティブモジュールは簡単に設定できますが、ElevenLabsの新機能(v3の最新パラメータなど)がMake.com側で対応されるまで、タイムラグが発生することがあります。
一方、HTTP APIモジュールを使えば、ElevenLabsが公開している最新のAPIをリリース直後から利用できます。例えば、v3モデルの新しい感情コントロールパラメータなども、API仕様が公開されればすぐに活用可能です。
HTTP APIの利点
- 最新のAPI機能をすぐに利用可能
- 細かいパラメータ調整が可能
- ネイティブモジュールにない機能も利用可能
使い分けの目安
- 初心者、シンプルな用途:ネイティブモジュール
- 最新機能を使いたい、細かいカスタマイズが必要:HTTP APIモジュール
実装例:ブログ記事の自動音声化
- トリガー: WordPress(新規投稿公開)
- テキスト取得: 投稿内容を取得
- テキスト整形: HTMLタグを除去、長文を分割
- 音声生成: ElevenLabsで音声を生成
- 保存: Google Driveに音声ファイルを保存
- 通知: Slackで完了通知
このワークフローにより、ブログを公開するたびに自動で音声版が生成され、ポッドキャストやYouTubeコンテンツとして再利用できます。
第5章:Google Cloud TTS・SpeechGen.ioとの比較
AI音声生成サービスは複数存在します。用途に応じた選択が重要です。
比較表
項目 | ElevenLabs | Google Cloud TTS | SpeechGen.io |
音声品質 | 最高(自然さ89.0) | 高い | 中〜高 |
感情表現 | 細かいコントロール可能 | 限定的 | 基本的なもの |
日本語品質 | 非常に高い(v3) | 高い | 中程度 |
料金 | $22/月(100K文字) | 従量課金 | 従量課金 |
Make.com連携 | ネイティブモジュールあり | ネイティブモジュールあり | HTTP APIで可能 |
ボイスクローニング | あり | なし | なし |
商用利用 | 可(有料プラン) | 可 | 可 |
(出典:Make.com「Google Cloud TTS Integration」、SpeechGen.io「TTS Automation Make」)
選択基準
ElevenLabsを選ぶべき場合
- 最高品質の音声が必要
- 感情表現のコントロールが重要
- ボイスクローニングを使いたい
- YouTube、ポッドキャスト、広告などクリエイティブ用途
Google Cloud TTSを選ぶべき場合
- 大規模な利用(数百万文字/月)
- 既存のGoogle Cloudエコシステムとの統合
- コストを最小化したい(従量課金)
- IVR(自動音声応答)システム
SpeechGen.ioを選ぶべき場合
- シンプルな読み上げが目的
- 低コストで始めたい
- 基本的な品質で十分
第6章:商用利用と法的注意点
ライセンスと著作権
ElevenLabsで生成した音声は、有料プラン(Starter以上)であれば商用利用が可能です(出典:note「ElevenLabs商用利用」 、omake.co.jp「ElevenLabsの使い方完全ガイド」)。
商用利用可能な用途
- YouTube動画のナレーション
- 広告・プロモーション動画
- eラーニング教材
- ポッドキャスト
- アプリ・ゲームの音声
利用禁止事項
以下の用途は、ElevenLabsの利用規約で禁止されています。
- 他人の声を無断でクローニング
- 詐欺、なりすまし、ディープフェイク目的
- ヘイトスピーチ、違法コンテンツの生成
- 政治的な偽情報の作成
推奨される運用
- 出典の明記: 可能であれば「音声:ElevenLabs」などのクレジットを表示
- 本人同意の取得: ボイスクローニングを使用する場合は、必ず書面で同意を取得
- 利用規約の確認: 定期的に最新の利用規約を確認
- コンテンツの確認: 生成した音声が適切な内容かを人間が確認
第7章:中小企業での活用シナリオ
シナリオ①:YouTube動画のナレーション自動化
課題 YouTube動画を制作したいが、ナレーターを雇うコストが高い。自分で話すのは苦手。
ElevenLabs活用
- 動画の台本をテキストで作成
- ElevenLabsで音声を生成(感情タグで表情を調整)
- 動画編集ソフトで映像と音声を合成
効果 ナレーター外注費(1本1〜5万円)が、月額約3,300円の定額制に。週1本の動画を制作しても、月4本で合計約4〜20万円の削減。
シナリオ②:多言語コンテンツの制作
課題 海外顧客向けに英語・中国語・韓国語の製品紹介動画を作りたいが、翻訳と吹き替えのコストが膨大。
ElevenLabs活用
- 日本語の台本を作成
- ChatGPTやClaude等で多言語に翻訳
- ElevenLabsで各言語の音声を生成
効果 70言語以上に対応したv3モデルにより、一度のワークフローで多言語展開が可能。翻訳会社への外注と比較して、90%以上のコスト削減が期待できます。
シナリオ③:eラーニング教材の大量生産
課題 社内研修用のeラーニング教材を作成したいが、ナレーション収録に時間がかかる。
ElevenLabs + Make.com活用
- 教材の台本をGoogle Sheetsに一覧化
- Make.comで自動化ワークフローを構築
- 一括で音声を生成し、Google Driveに保存
効果 100本の教材のナレーション(収録・編集で通常数週間)が、数時間で完了。コンテンツの更新も台本を変更するだけで再生成可能。
まとめ:AI音声生成は「ツール」から「チームメンバー」へ
本記事では、AI音声生成サービス「ElevenLabs」について、基本機能から最新のv3モデル、Make.comとの連携、他サービスとの比較まで詳しく解説しました。
キーポイント
ElevenLabsの強み
- 5,000以上の音声、70言語以上に対応
- v3モデルで日本語品質が大幅向上(自然さ89.0)
- 感情タグで表現をコントロール可能
- ボイスクローニングで独自の声を作成
コストパフォーマンス
- Creatorプラン月額$22(約3,300円)で100,000文字
- プロナレーター外注と比較して90%以上のコスト削減可能
自動化の可能性
- Make.comとの連携で、コンテンツ制作を完全自動化
- ブログ→音声→YouTube、のワークフローを構築可能
選択基準
- 最高品質・クリエイティブ用途:ElevenLabs
- 大規模・低コスト:Google Cloud TTS
- シンプル・低価格:SpeechGen.io
AI音声生成は、もはや「便利なツール」ではなく、「24時間働くナレーターチームメンバー」として捉えるべき時代になりました。
次のステップ:AI音声生成の導入をご検討の方へ
マーキュリープロジェクトオフィスでは、ElevenLabsをはじめとするAIツールの導入支援、Make.comを活用した業務自動化の構築を行っています。
こんなお悩みをお持ちの方はご相談ください
- 動画制作を内製化したいが、ナレーションのコストが課題
- AIツールの導入方法がわからない
- Make.comを使った自動化ワークフローを構築したい
※本記事は2026年1月時点の情報に基づいています。ElevenLabsの料金や機能は頻繁に更新されるため、最新情報は公式サイト( https://elevenlabs.io )でご確認ください。
※この記事は、信濃ロボティクスイノベーションズ合同会社の開発するマルチAIアシスタント「secondbrain」を利用して執筆しています。
ご興味をお持ち頂けた方は、ぜひ下記のフォームからお問い合わせください!




