母国語に勝るものはない!?欧州連合におけるインターネットユーザーの行動とは?

国や文化が異なりながらも国境を越えて単一市場を創設した欧州連合(以下、「EU」)。自国では入手できない商品やより安価な商品を求めて、国を越えてのオンラインショッピングはもはや当たり前。しかし、そこにはやはり言葉の壁が存在し、いくら同じEU内とはいえ国を越えたオンラインショッピングに二の足を踏む人も多いといいます。言葉の壁がオンラインショッピングをするインターネットユーザーにどのような影響を与えているのか、消費者の購買行動と共に考えてみたいと思います。

Deutsche Welleの記事によると、EU加盟国のインターネットユーザーの半数以上が時折母国語以外のサイトを閲覧することがあるようです。また、EU内のインターネットユーザーのおおよそ半数(48%)の人たちが英語を時々オンラインで利用することが判明しており、英語という言語が欧州の共通オンライン言語として補助的に利用されていることがうかがえます。

これだけを見るとEU加盟国の人たちの半数は母国語以外のサイト閲覧にそこまで抵抗がないように感じますが、実際にはインターネットユーザーの9割は母国語でのサイト閲覧を好み、言葉が理解できないサイトはおもしろくないと感じているといいます。(ユーロバロメーター調査)

また、英語がEU内で共通言語として補助的に利用されているとはいえ、全ての国の人々が抵抗なく英語サイトを閲覧するというわけではないようです。たとえばキプロスやマルタなど歴史的に英語と関わりの深い国や、英語教育が充実しているスウェーデンやギリシャの人たちは、彼らの母国語で書かれたサイトが見当たらない場合、英語のサイトを探して閲覧します。

一方で、ラトビアやイタリアの人たちが英語サイトに頼る割合は低く(それぞれ45%, 35%)、同じEU加盟国でも母国語以外のサイトを閲覧する割合は国によって異なることがわかっています。

では、こういった母国語以外のサイト閲覧とインターネットユーザーの購買行動にどのような関係があるのかというと、EU加盟国を対象にしたCommon Sense Advisoryの調査により以下のようなことがわかっています。

  • 消費者の72.1%は母国語で書かれているサイト閲覧に多くの時間を費やす。
  • 消費者の72.4%は母国語で書かれている商品情報を見ることで購買意欲が高まる。
  • 消費者の56.2%が金額よりも母国語で情報を得られることの方を重要視している。

これらの調査結果からは、母国語のサイトが存在しないと消費者はそのサイトから離れてしまう可能性が高いこと、そして母国語が利用者にとってどれだけ重要なのかということがよく分かります。

EU加盟国を含めた多くの欧州人は複数の言語を使いこなせる人が多いと言われていますが、そんな彼らでさえモノやサービスをオンラインで購入する際にはやはり母国語での情報を強く望んでいるようです。言葉は人が生活するための重要なコミュニケーションツールのうちの1つですが、母国語に勝るものはないということなのかもしれません。

《参考URL》
Language barrier limits European Internet users, study shows|Deutsche Welle
Cyrus Farivar
Speak to Global Customers in Their Own Language|Harvard Business Review
Nataly Kelly

 

 


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