言葉の壁は、意思疎通ができなくなるだけという単純な話ではなかった。(生産性編)

前回の記事では言葉の壁と職場の安全性について触れました。今回は、言葉の壁と企業の生産性について、QSRの記事をもとに考えてみましょう。

言葉が通じれば仕事は効率よくすすむ

アメリカには英語を母国語としない移民が数多く生活しており、特にレストランや食品業界では多くの移民が働き生計を立てています。なかでもファストフード店ではスペイン語を母国語とするラテンアメリカ系従業員を数多く抱えていますが、やはりそこでも言葉の問題が生じているようです。

彼らはキッチンスタッフとして働きますが、英語は決して得意ではありません。一方の経営スタッフはアメリカ人であり、スペイン語が得意ではないのです。当然のごとくスタッフ間の意思疎通は思うようにいかず、コミュニケーションをとろうとすればするほど時間が無駄になるというジレンマに陥っていました。

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そんな状況を打開する手助けとして使われたのは、スペイン語を母国語とする人達のためのポケットガイドでした。”Kitchen Spanish” や “Spanish for Hospitality and Foodservice”といったガイドブックがそれにあたり、辞書のような非常にシンプルなものです。これらには食品業界やレストラン業界でよく使われる単語や表現、フレーズなどがまとめられており、業界特有の言葉を素早く効率的に探し理解するのに大変役に立ったそうです。

それまでは、誰かを通訳として介しながら何とかコミュニケーションをとっていた状況でしたが、人を介すと何かと時間をとられ効率的な状況とは言い難かったようです。英語を母国語としない彼らがポケットガイド一つ保有するだけで、「コミュニケーションがとれようになった。」というだけでなく、「効率よくコミュニケーションがとれようになった。」と経営者側も評価しており、コミュニケーションによる時間のロスを最小限に抑えることができるようになりました。

このように、言葉の壁は企業の効率的なオペレーションを阻害する要因ともなりえ、企業の生産性、すなわち収益にまで大きな影響を及ぼします。今回はアメリカの食品・レストラン業界を例に挙げましたが、そこに業界の違いや企業の大小は関係なく、グローバル化された企業の生産性の維持には、言葉の壁を打ち破るための何らかの対応策が必須であることがわかります。

それでは最後に、雇用問題について考えてみましょう。

つづく

《参考URL》
http://www.perdidomagazine.com/articles/enhancing-workplace-communication-language-and-culture-training
http://smallbusiness.chron.com/language-cause-barriers-within-corporation-60850.html
http://www2.qsrmagazine.com/articles/tools/122/language-1.phtml
http://smallbusiness.chron.com/advantages-disadvantages-diversity-workplace-3041.html


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